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掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症とは?

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に膿をもった水ぶくれ(膿疱)を生じ、次第に皮が剥けてカサカサになる病気です。

  

慢性的に経過することが多く、膿疱は2~4週間で繰り返し、周期的に軽快に向かったり悪化したりします。スネや膝にも皮疹が出ることがあります。出始めの頃に強いかゆみや痛みを伴う場合があり、膿疱はかさぶたになってはがれ落ちていきます。爪の下に膿疱ができると爪の疼痛を生じたり、爪がはがれて浮いて来たり変形したりします。

人に感染するといったことは決してありません。膿疱を形成しますが、膿の中には細菌や真菌(カビ)は存在しませんので安心してください。

10%~30%の症例で鎖骨と胸骨とのつなぎめなど関節が痛くなる掌蹠膿疱症性骨関節炎が観察されています。痛みは、激痛であることもあります。掌蹠膿疱症に骨や関節の病変を合併した場合、掌蹠膿疱症性骨関節炎、あるいはSAPHO症候群(synovitis, acne, pustulosis, hyperostosis, osteitis:サフォーしょうこうぐん)と呼称されます。
発症年齢は30~50歳が多く、女性に多く発症します。遺伝に関しては、日本では掌蹠膿疱症は遺伝するとの報告はなく、家族で発症したという症例も稀です。

掌蹠膿疱症の原因は?

残念ながら原因ははっきりとはわかっていません。
慢性の感染巣(扁桃炎、虫歯、歯周病、蓄膿、中耳炎など)、金属アレルギー(インプラント、歯の詰め物)、喫煙との関係があると言われています。特に患者様の80%が喫煙者といわれ、喫煙との関連が高いです。
近年、慢性感染巣との関連性もかなり高いのではといわれていて、従来では発見できなかった微小の歯根部感染巣がデジタルレントゲン画像装置の発達で発見できるようになり、そちらの治療で改善した報告もされています。

掌蹠膿疱症の治療は?

治療方法は大きく分けて、外用療法、光線療法、内服療法、注射療法があります。
また、禁煙、歯科治療、扁桃炎の治療が有効な場合があります。
慢性で軽快と悪化を繰り返しますから一律な治療方針はなく、患者さんの症状の程度、おかれた状況に応じた治療法を選択することになります。 基本は、ステロイド剤やビタミンD誘導体の外用薬で治療します。
難治な場合や痒みが強い場合は、紫外線療法免疫抑制剤による内服療法を行います。

①外用療法

 外用療法には、ステロイド外用剤、活性型ビタミン D3外用剤、ステロイドと活性型ビタミン D3の配合剤があります。

②光線療法(エキシプレックス308)

エキシプレックス308(エキシマライト)は308nmの波長の紫外線を皮膚に照射する方法です。難治な場合や痒みが強い場合に使用します。光線療法の副作用としては、日焼けのように赤くてヒリヒリしたり、茶色い色(色素沈着)がつくことがあります。

③内服療法

 内服療法には、シクロスポリンとアプレミラストがあります。シクロスポリンは免疫抑制剤の1つで定期的な血液検査が必要です。

④注射療法

 注射療法には生物学的製剤が使用されています。全身に症状がある方が対象です。とてもよく効くお薬なのですが高額なことと一定の基準が定められていて特殊な検査が必要になります。大きな病院へご紹介となります。

⑤禁煙、歯科治療、扁桃炎の治療

掌蹠膿疱症患者の約80%が喫煙者というデータがあるなど、重度の喫煙習慣がある人はそれらが原因になっていることがあります。喫煙により、口腔内の衛生状態が悪化し、掌蹠膿疱症も悪化しますので症状のつらい方はできればですが禁煙することをお勧めします。喫煙していなくても、口腔内が不良な衛生状態、慢性扁桃炎など、掌蹠膿疱症の悪化の原因となりえます。虫歯の治療、歯石除去などの歯科的ケア、うがい(扁桃炎予防)でよくなる方も見られます。
使用中の歯科金属に対してアレルギー反応が見られた場合は、交換することで掌蹠膿疱症が改善に向かうケースもあります。

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