水虫・爪水虫
水虫
水虫は皮膚の中にカビが入り込んで、ドンドン増えていく病気です。床、スリッパ、バスマットなどを介して他の人にうつります。足の裏の皮がむけたり、粉をふいたり、水疱ができたりします。また足の指の間が、白くなったり、ジュクジュクしたり、皮むけしたりします。足に限らず、股間、体、顔、頭、手などいろんな部分に水虫菌はうつります。
治療は?
1日1回塗り薬を塗るだけで治ってしまうことが多いので、家族や職場の人にうつす前に治療することをお勧めします。ただ、肉眼では湿疹と区別がつきにくいので顕微鏡の検査をして水虫菌(白癬真菌)を確認してから塗り薬を使用して頂いています。
「市販の塗り薬を使用しているがなかなか水虫が治らない」という場合は水虫ではなく湿疹(かぶれ)である場合が多いです。そういった場合、塗り薬が残っていると正しく顕微鏡の検査ができませんので、2~3日塗り薬を止めてから受診してください。
爪水虫(爪白癬)(つめみずむし/つめはくせん)
足や手の爪の中にカビが入り込んで、カビがドンドン増えていく病気です。爪が白く変形したり、盛り上がって分厚い爪になったりします。ご自身の他の爪や、ご家族にもうつったりします。
治療は?
塗り薬や液体の薬でも治療の効果は期待できますが、時間は数か月かかります。根気が必要ですが治りますので頑張りましょう。どうしても治りが悪いときは飲み薬があります。1日1回の内服だけで効果があります。パルス治療といって、1週間だけの内服を3週間おきに3回繰り返す方法もありますので、診察時に選んでいただきたいと思います。内服中は人によっては肝機能異常などの副作用が生じますので、月に1回採血を行います。
毎日内服法(ラミシール錠など)
- 利点:薬代が比較的安い。
- 欠点:根気強く毎日内服。
パルス治療(イトリゾールカプセルなど)
- 利点:1週間の内服を3回繰り返せばよい。腎臓が悪い人でも内服できる。
- 欠点:薬代が高い。一緒に飲めない薬が非常に多い。